『赤字はどこへ消えた?』略して『赤どこ』できました。

20160426
おかげさまで、何冊目になるかわからない拙著『赤字はどこへ消えた?』、略して『赤どこ』ができました!
誰もが知っている企業の決算書(決算短信につづられている実物)を、企業名を隠して取り上げ、どこの企業の決算書であるかを考えることで、決算書の内容がわかるようになる、という書籍です。
この形式セミナーを実施したところ、大変好評で、書籍化にいたりました。

先日、『赤どこ』でも取り上げたJALの2016年3月期の決算が公表されましたが、これから続々と、各社の2016年3月期の決算が出そろうものと思います。

『赤どこ』では、2015年3月期の決算書について解説していますが、本書をお読みいただいた上で、本書で取り上げた企業の2016年3月期の決算を見ていただくと、本当に面白いと思います!

『赤どこ』では、東芝、JAL、王将、武田薬品など、2015年3月期の決算書から各社の問題や状況がよくわかる企業を取り上げています。これらの企業の2015年3月期の決算書を見ると、「2016年3月期はどうなるのだろう?」と先が気になる点がたくさんあるのです。

ぜひ、『赤どこ』を読んで、その企業の「その後」を追いかけてみてください。

ところで、本書で取り上げている東芝について。
はじめに、でも触れたのですが、私は今から16年前、監査法人に勤務していたころ、東芝の監査チームにいたことがあります。
そのため、今回の問題については、本当に他人事とは思えないほどのショックでした。
私が監査チームにいたのは新人の頃のことで、現在、監査法人にいる方々との接点もないのですが、実際に監査をしたことのある大企業でこんなに大きな問題が生じたのですから。

そして、ショックであったと同時に、本当に身が引き締まりました。公認会計士の担う役割とは、これほどまでに大きなものなのだと、あらためて実感させられたからです。

公認会計士は、公になっていない情報を外部に漏らしてはいけないという「守秘義務」を負っていて、守秘義務にいわゆる時効はありません。
そのため、監査報告書に署名をしているような公認会計士以外は、監査でかかわっていた企業名に触れないようにすることも多いのですが、今回は、きちんと向き合いたいと思いました。

もちろん、『赤どこ』の中で触れた東芝の情報も、公表されている第三者委員会の報告書を、私なりに読み解いてまとめたものになっています。

『赤どこ』は、決算書から読み取れる内容や私の妄想に加え、だれでも入手できるレベルの情報を加えて解説しています。特別な情報ルートなど持っていなくても、こんなにいろいろなことがわかったり、想像できたりする、ということが伝わったらうれしいです。

愛、運、縁、恩、感謝。

今日も生かされていることにありがとう。